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DOCTORS COUNSELING | 2023.1.24

キーワードは「摩擦レス」  皮膚科医が教える、肌トラブルシューティング – Vol.4 大人ニキビ/渡邊 千春先生

vol.4  大人ニキビ/渡邊 千春先生〔千春皮フ科クリニック〕

 

若いころから悩まされ、大人になっても治らない……。ニキビと付き合い始めてもうずいぶん経つ、という方も多いのではないでしょうか。なくなってもまた別のところにできて、治りも遅い。思春期のころとは違うやっかいな大人ニキビと訣別するための方法はあるのでしょうか? さまざまなタイプのニキビ治療を行う「千春皮フ科クリニック」の渡邊千春先生に伺いました。

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(左)千春皮フ科クリニック 総院長 渡邊 千春先生 https://www.chiharu-hifuka.com/
(右)ヤーマン株式会社 ミネラルエアー担当 赤坂 真央
Photo:Yoshihito Sasaguchi

 

思春期のニキビとの違い

―20代以降にできるニキビを「大人ニキビ」といったりしますが、思春期にできるニキビとどう違うのですか?

渡邊 千春先生(以下 渡邊先生):  皮脂の分泌が過剰になりがちな思春期は、皮脂腺が多いTゾーンにニキビができやすいですよね。20代以降はホルモンバランスの乱れなどが原因でニキビとなり、あごや口の周りにできることが多く、これを称して大人ニキビと呼ばれています。

 

―そもそも、ニキビはどのようにしてできるのでしょうか。

渡邊先生:皮脂の分泌が亢進すること、角化異常、ホルモンバランスの乱れ、アクネ桿菌の増加、この4つが主な要因です。
皮膚の一番外側にある角質が厚くなると過度に皮脂が分泌され、毛穴が詰まった状態となります。これがニキビの初期段階。ニキビの原因といわれるアクネ桿菌は常在菌の一種として肌の毛包の奥に一定量存在するのですが、脂分を好む性質があり、皮脂が溜まった毛穴に増殖して炎症を起こします。これが赤ニキビと呼ばれるもの。さらにここに白血球(好中球)が集まると黄色い膿になり、毛包壁を溶かすなどして炎症が真皮内に波及します。毛包の構造が壊れ、こうなるとニキビ跡として残ってしまうんです。
きれいに治すためにも、できるだけ初期の段階でケアをしたいですね。

 

―大人になると、生活習慣の乱れなどがダイレクトに肌トラブルにつながる気がします。

渡邊先生:確かに、ささいなことが大きなダメージを引き起こしたり、リカバリー能力が低下して回復にも時間がかかるようになりますね。ニキビができる経緯でいうと、ホルモンバランスのほかにストレスなども大きく関係します。コルチゾールというストレスホルモンは皮脂の分泌を亢進しますし、女性の場合は月経前に出る黄体ホルモンがやはり皮脂の分泌を促します。
また、睡眠不足や食生活の乱れといった生活習慣も、大人ニキビができる大きな原因です。毛穴がつまり排出されなかった皮脂が溜まり皮脂を栄養とするアクネ桿菌が繁殖したり、代謝が悪くなると角質が厚くなります。
また、間違ったスキンケア習慣が知らず知らずのうちに悪化の要因になっていることも。肌への過度な刺激は角質を傷つけるからです。角質にはバリア機能があり、外的な刺激や大気から肌を守ってくれるもの。強くこすったり、洗いすぎたりして角質を傷つけ、結果としてアクネ桿菌の繁殖を招くケースも増えています。

 

 

さまざまな治療がある

―先生のクリニックでは、治療としてどういったことを行っていくのですか。

渡邊先生:ニキビ治療にはステージごとにさまざまな治療や考え方があります。
保険診療では、過酸化ベンゾイルやアダパレンなどの面皰治療を中心として抗菌作用のある外用薬を組み合わせて治療します。面皰治療薬は乾燥などの副反応が見られることがあるため保湿剤を併用しご自分でうまく外用できるようになるまできちんと指導させていただいています。症状に応じて適宜、内服の抗生物質を処方しますがビタミン剤や漢方薬の内服も併用します。
保険診療のみで良くならない場合や早くきれいに治したいという患者さまには、自費診療による治療も有効です。ケミカルピーリングは角質をマイルドに除去することにより毛穴のつまりを除去し、新陳代謝を亢進させてニキビだけでなくニキビ跡の赤みや色素沈着を改善させます。ケミカルピーリングと組み合わせて美白効果、抗酸化作用のあるビタミンC、ビタミンA、抗炎作用のあるトラネキサム酸のイオン導入も有効です。

 

―機器を使うものですと、どういった治療法がありますか。

渡邊先生:プラズマ治療は抗酸化、抗炎症効果に追加して、熱によるサーマルエフェクト、さらにはドラッグデリバリー効果もあり、アクティブなニキビの炎症を抑えます。Nd:YAGレーザーによる治療はニキビ菌の炎症と赤みを抑えてコラーゲンを刺激しニキビ跡の凹凸にも効果があります。
ニキビがある程度おさまってニキビ跡が気になる方には、肌を再生させる効果の高いダーマペン治療もおすすめです。

 

写真提供:千春皮フ科クリニック
渡邊先生監修のアクネ化粧品シリーズ

 

―千春皮フ科クリニックでは、オリジナルの化粧品もつくられていますね。

渡邊先生:日常のスキンケアがとても重要なので、治療の一貫のメディカルコスメとして取り入れてもらっています。フルーツ酸やグリコール酸、ビタミンCやアスタキサンチンを配合した石鹸やローション、ジェルやクリームなどがあり、いずれもピーリング効果に加え、肌を健やかに保つ働きのあるアイテムです。石鹸は泡立てネットもついていて、泡を肌に乗せてすすぐだけで、余分な皮脂や汚れを落とすことができます。

 

―やはり肌に負担をかけないことも大切なのですね。生活指導などもされるのですか。

渡邊先生:日常生活で気をつけていただきたいことはお話しますね。たとえば食生活では、当然ですがバランスのとれた食事を心がけて、腸内環境を整えること。そして糖質と脂質の取り過ぎは気をつけること、ビタミン類を摂取することなど。また睡眠時間をしっかりとることも大事です。

 

 

肌悩みのない毎日のために

―デイリーのスキンケアやメイクに関してのアドバイスはいかがですか。

渡邊先生:洗顔やクレンジングは肌に負担をかけたり患部を刺激したりしないやり方で余分な皮脂と汚れを落とすために冷たい水での洗顔は避け、ぬるま湯で洗顔を行っていただくよう指導しています。また、よく泡立てた泡で優しく洗いすすぎ残しのないようにしっかりとすすぎ、タオルでこすらずふき取ることも大切です。
日焼けによる乾燥や免疫低下、色素沈着を防ぐためにも日焼け止めは必要です。毛穴をふさがないノンコメドジェニック処方の日焼け止めを選び、日中はこまめにつけ直しましょう。

 

―ニキビは肌トラブルの中でも軽く見られることもあるかもしれませんが、誰にでもできやすく、できてしまうと治りづらい疾患のひとつですね。

渡邊先生:肌は人の目にも触れるし、自分でもその状態がわかるもの。小さなニキビがひとつあるだけですごく思い悩み、これがなくなったらどんなにいいかと考えますよね。外見を整えることで自分に自信がもてるようになるし、すごくポジティブでいられます。
肌に自信がもてると人は前向きになり、社会全体が明るくなります。たとえ小さなニキビであってもそこは見逃さず、ときにはメディカルの力を借りて、あきらめずに取り組んでみてはいかがでしょうか。

(※ヤーマンより依頼したコメントを編集の上掲載しています)

 

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