慶應義塾大学 薬学部創薬科学講座との共同研究の成果を「第15回日本抗加齢医学会総会」で発表

2015年6月5日 発表

世界初 注目の美容家電 分子レベルのエイジングケア効果をついに立証

皮膚におけるHSP (ヒートショックプロテイン) 誘導と光老化に対する保護効果

美容家電のパイオニア、ヤーマン株式会社 (代表取締役社長 : 山﨑貴三代、所在地 : 東京都江東区) は、慶應義塾大学 薬学部創薬科学講座との共同研究により「皮膚における HSP (ヒートショックプロテイン)*1 誘導と光老化に対する保護効果」を検証し、この結果が、5月29日 (金) に行われた「第15回日本抗加齢医学会総会」にて発表されました。

同研究は、美容機器に搭載されている42°Cの温度制御機能 (皮膚を42°Cで処理する機能) の皮膚保護効果を分子レベルで解明し、エイジングケアに有効であることを示唆した世界初の研究成果です。

論文『皮膚にHSP70誘導美容家電による皮膚保護効果』の要旨

目的

シミ、シワを主な特徴とする光老化は、紫外線 (UV) によって皮膚で生じる現象であり、美容上最大の問題です。HSP70*2は熱刺激など様々なストレスによって誘導され、細胞や組織をストレスに耐性化する生体防御タンパク質である。我々は遺伝子改変マウスを用いて、皮膚のHSP70を増やすことによりUVによるシミやシワを防ぐことが出来ることを報告している。一 方、多くの美容機器が開発されているが、これらの機器の作用を分子レベルで解析した報告はほとんどない。そこで我々は、美容機器に搭載されている42°Cの温度制御機能 (皮膚を高温、あるいは低温で処理する) を用いて、皮膚におけるHSP70誘導と光老化に対する保護効果を検討した。

方法・結果

ヘアレスマウスの背部の皮膚を機器で熱処理し、ウェスタンブロット法*3を用いてHSP70の誘導を検討した。その結果、42°C、10分間の温熱処理で顕著なHSP70の誘導が見られた。その誘導は3、6、12時間後で有意に見られたが24時間後では元のレベルに戻った。次にUV依存の皮膚傷害に対する冷温プレートの効果を検討した。42°C、10分間の熱処理によりHSP70を誘導し、6時間後にUVBを照射し皮膚傷害を誘導した。表皮の肥厚をH&E染色*4で、炎症反応をMPO*5活性 (好中球浸潤の指標) を指標に評価した。その結果、UV 依存に表皮の肥厚やMPO活性の上昇がみられたが、この現象は予め皮膚を温熱処理しておくことで抑制された。さらに、UV依存のシミ (メラニン生成)、及びシワの形成に対する効果を検討した。マウスの尻尾にUVBを2日に1回、16日間連続で照射することでメラニンの産生を誘導した。UV処理依存にメラニン量が増加したが、この現象は予め尻尾を温熱処理しておくことで抑制された。一方、マウスにUVを週3回、10週間連続で照射することでシワを形成させる系においても、シワの形成は予め皮膚を温熱処理しておくことで抑制された。

結論

以上の結果から、皮膚を温める美容機器はHSP70の誘導を介して、UV依存の光老化を抑制することがわかった。

語彙説明

  • *1……細胞を修復する働きを持つタンパク質
  • *2……熱などのストレスがあると誘導され、細胞を保護するために働く
  • *3……タンパク質混合物から特定のタンパク質を検出する手法
  • *4……細胞核、細胞質を染色する手法
  • *5……好中球に最も豊富に存在する酵素

試験結果

[UV依存のシワの形成に対する効果]

UV依存のシワの形成に対する効果 a
UV依存のシワの形成に対する効果 b

[UV依存の表皮肥厚に対する効果]

UV依存の表皮肥厚に対する効果 a
UV依存の表皮肥厚に対する効果 b

当社では、今回の研究成果を製品開発に応用し、さらに優れたエイジングケア美容器の開発に取り組む所存です。

詳細はプレスリリース全文 (PDF) をご覧ください。