2025.5.12(MON)

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5〜8月は、紫外線が最も多くなる季節。あなたの対策は万全ですか?日焼け止めの塗り方や塗る量、TPO別の使い分けなど、意外と知らない「正しい紫外線対策」を、クイズで楽しく学んでみましょう。美容のプロがしっかりガイドします!

お話を伺ったのは…

お肌に寄り添う美容家・コスメコンシェルジュ
平松 亜紀 さん

45歳の時、突然アナフィラキシーで入院。敏感肌による肌荒れや絶えない肌悩みを経験。自分の肌質改善の為にファスティング、酵素栄養学やスキンケアの資格を取得し、肌荒れを克服。2023年より「一生もの美肌メソッド」を考案し毎回好評にて満席。現在5期生サポート中。コスメコンシェルジュアンバサダーとして5年目の活動。美容講座、企業研修、ミスコン公認講師など幅広く活躍中。

※ヤーマンより依頼したコメントを抜粋・編集の上掲載しています

シミだけじゃない、紫外線がもたらす体へのダメージ

日焼けによる肌ダメージで最も知られているのがシミ。ただし、それ以外にも紫外線はさまざまなトラブルをもたらす、と平松さんは言います。
「私達の肌に影響する紫外線にはUVA(紫外線A波)とUVB(紫外線B波)の2種類があり、シミを作るのは肌の表皮にダメージを与えるUVBのほう。一方、UVAは肌の真皮まで到達し、コラーゲンなどにダメージを与えるので、肌のハリを失わせシワやたるみの原因になります。まだ日焼けによる乾燥はゴワゴワ肌の一因にも」

見落とされがちですが、紫外線は目や頭皮、髪の健康も損ないます
白内障は紫外線が発症・進行の一因といわれているので、予防のためにも日差しが強い日はサングラスなどでガードを。過度な紫外線は活性酸素を生成して頭皮を刺激し、白髪の原因の一つになりますし、バサバサ髪の元凶。正しい紫外線対策は美容だけでなく、健康を維持するためにも必須なのです」

さっそく紫外線クイズにトライ!
以下の質問に〇か×で答えてみよう!

1. 室内では日焼け止めを塗らなくていい

「UVAは窓ガラスを通過するので、室内や車内でも対策が必要です。室内でもSPF18〜20程度の日焼け止めをつけるようにしましょう。ちなみに私は家で仕事をすることが多いので、パソコンや携帯のブルーライトをカットする日焼け止めを室内で愛用しています」

2. 曇りや雨の日でも日焼け止めは必要だ

「曇りの日は紫外線の約65〜80%、雨の日は約20%ほど届くと言われていますので、日焼け止めは必要です」

3. SPFは常に高い数値を選べばいい

「SPFとは肌表面の紫外線ダメージを遅らせる時間を指し、目安は20分×SPF値で、数値が高いほど長時間保護できます。PAとは、真皮層へダメージを与えるUVAからの保護の目安で+が多いほど、保護力が高いという意味。
とはいえ、SPF50+、PA++++なら安心!ではなく、適量をこまめに塗り直す方が重要大切なのは活動量に合わせた対策。アウトドアやレジャーなどで1日中外にいるのか、それともショッピングモールなど屋内にいる時間が長いのか、アクティビティの内容により適切なものを選んでください。室内が多めならSPF20〜30、外が多いならSPF50程度がおすすめです」

4. 日焼け止め入りのファンデを使えば日焼け止めはいらない

「日焼け止めが入っているファンデーションだけでは、日焼け対策はまだ不十分。仕事柄、家で実験をしたことがあるのですが、ファンデに日焼け止めもしくはUV下地を重ねたほうが断然効果が高かったです。要するに日焼け止めは重ねるほうが良いということ。ファンデーションを何度も重ねると厚塗りになってしまいますし、ぜひUV下地か日焼け止めの重ね付けを」

5. 日焼け止めだけでは紫外線対策は万全ではない

「日焼け止めだけで紫外線を完全に防ぐのは不可能。帽子・サングラス・日傘・長袖の服などの物理的な対策も大事です」

6. 日焼け止めは外出する直前に塗る

「日焼け止めの効果が出るのは、塗ってから15分から30分後と言われています。塗るというより肌にたっぷりおいてなじませることが大切。理想は外出する30分前くらいに塗り終えること。肌にしっかり定着してくれます」

7. 夕方でも日焼け止めは必要

「紫外線は朝から夕方まで降り注いでいます。特に春~夏は日が沈むまで油断しないこと!」

8. 日焼け止めは朝しっかり塗れば1日中効果がある

「汗や皮脂、摩擦で落ちるので、2〜3時間ごとに日焼け止めの塗り直しが必要。特に外出時やレジャーではこまめに!メイクを直すときは、余分な皮脂をとってから、日焼け止め、ファンデーションの順で塗り直しを。 メイクをイチからやり直したくない人は、メイクの上から塗り直しできるスプレーやパウダーがあると便利です」

9. マスクをしていれば日焼け止めはいらない

不織布マスクをしていても紫外線の約20%は皮膚に到達すると言われています。また、マスクで覆われている部分とそうでない部分がむらになった状態で日焼けをしてしまう「マスク焼け」も避けたいもの。しっかり顔全体に日焼け止めを。ちなみに私はUVカット効果があり、通気性がよく、肌の摩擦も少ないシルクのマスクを愛用しています」

※ 写真はイメージです

まだある、紫外線対策を完璧にするプロのアドバイス

クイズで語り切れなかった対策について、さらに詳しく平松さんに解説してもらいました。
意外と誤解が多いのが、日焼け止めを塗る量。SPFやPAの効果は、適量を塗って初めて発揮されるもの。顔の場合、クリームタイプならパール2粒分、乳液やミルク・ジェルタイプなら1円玉2枚分が適量。体ならパーツごと以下の量を目安に塗ってください」

《 部位ごとの日焼け止めのおすすめの使用量 》

  • 片腕(肩から手首まで):500円玉1枚分
  • 両腕:500円玉2枚分
  • 片脚(太ももから足首まで):500円玉1枚半分
  • 両脚:500円玉3枚分
  • 背中全体:500円玉1.5〜2枚分
  • お腹:500円玉1枚分
  • ※ 各商品記載の使用量にしたがってください

※ クリーム・ミルク・ジェルタイプ共通

また、顔ばかりを気にしがちですが、首、耳、うなじ、手の甲、足の甲は特に焼けやすいので注意。顔と同じくらいの日焼け対策を意識して。
日焼け止めを塗ったら、肌をいたわるケアも忘れずに。特にウォータープルーフの日焼け止めは石鹸やクレンジングでしっかり落とさないと肌荒れの原因になることも。
「日焼け止めはスキンケアの一部として、毎日の習慣にするのがベストです。『塗る』『塗り直す』『物理的に防ぐ』をセットで意識し、しっかりUV対策してくださいね」

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