表情筋研究所に聞く、
表情筋トレーニングのコツと正しい美顔器の使い方
オンライン会議などで、モニターに映った自分の顔のたるみにギョッとすることありませんか?たるみは「表情筋」の筋肉が薄くなり、その上にある脂肪組織などが“雪崩(なだれ)”を起こしているような状態。加齢とともに筋肉量は減りますが、筋肉に刺激を与えれば「筋トレ」になり、たるみのケアができるのです。ヤーマンの表情筋研究所で美顔器の研究開発を担当する伊藤さんにお話を聞きました。
お話を伺ったのは…

ヤーマン 表情筋研究所
伊藤 未衣菜 (いとう みいな) さん
美顔器をメインに研究開発。モニターの筋肉の動きや肌の膨大なデータから、美容技術を構成する電気エネルギーがたるみに与える影響を検証する試験を主に担当。
たるみやシワと深い関係がある表情筋とは
私たちの顔には、約20種類以上の筋肉があります。たるみやしわなど、顔の印象に影響する筋肉はどこなのでしょうか。
「顔にある筋肉は、まばたきをしたり口を動かしたり、顔を動かすための筋肉で、そのすべてを『表情筋』と呼びます。ただし、印象を決める筋肉は多くありません。
頬を引き上げる筋肉は大小頬骨筋(だいしょうきょうこつきん)で、ヤーマンでは『リフト筋』と呼んでいます。口角を大きく引き上げて、笑顔をつくる筋肉です。
また、目もとのもたつきやしわを司るのは眼輪筋(がんりんきん)、口元の動きをスムーズにし、たるみを防ぐ土台となるのは口輪筋(こうりんきん)と呼ばれる筋肉。この3か所の筋肉を意識的に動かすことで、表情筋に重要な筋肉のトレーニングになります」と、表情筋研究所の伊藤さん。
一方、動かさない方がいい筋肉もあるのだとか。
「噛む動きを司る咬筋(こうきん)が発達すると顔が横に張って見えたり、輪郭が四角くなってしまうため、ここはあまり動かしたくない筋肉。食いしばりなどの解消に、ボトックスで緩めるのがこの咬筋です」
たるみのメカニズムは?
筋肉とたるみはどのような関係なのでしょうか。
「私たちの皮膚の下には脂肪細胞を含む皮下組織があり、その下に筋肉があります。筋肉が土台となって皮膚を支えていますが、この筋肉が薄くなると皮下組織を支えきれなくなり、下垂してたるんでしまうのです。大小頬骨筋が薄くなると、頬が下がってたるみ、ほうれい線もできてしまいます」
「皮膚の下にある多くの筋肉は2~5㎜程度。エコーで見ることができます。薄い人では見えない人も。鍛えると少しずつ増えるのですが、その量は0.1~0.2㎜ほど。でも、その少しの筋肉増加が、表情に大きく影響します」
筋肉を鍛えるとは、つまり動かすこと。たとえば笑ったり、喋ったりすることで筋肉が動きます。
「逆に、無表情でいたり、あまり喋る機会がないような生活は、リフト筋がどんどん衰えていきます。笑顔を心がけることは、表情筋の筋トレになるのです。目じりと口角を近づけるイメージで『ニッ』と笑う、戻すという動きを繰り返すと大小頬骨筋を動かすことができます」
※ 口角を上げるトレーニングが大切
また、眼輪筋が衰えると目があけにくくなるのだとか。
「目を大きく見開いてみてください。おでこも一緒に上がってしまう人は、眼輪筋が使えていない証拠。おでこのシワもできやすくなり、まぶたも重くなっていきます。目をギュッと閉じてパッと開くような動きは眼輪筋のトレーニングになりますよ」
口輪筋は口を動かす筋肉。ここの衰えも老け見えの原因に。
「口輪筋が衰えると口角が上がりにくくなり、唇の血色が悪くなることも。滑舌も悪くなり、笑顔をつくりにくくなります。唇をすぼめて前に突き出す、戻すという動きを繰り返すと、口輪筋を動かすことができます」
いずれのトレーニングも毎日継続して意識的に動かすことが大切ですが、おすすめはEMSでの表情筋トレーニング。刺激したい筋肉にピンポイントで電気が届き、リフトアップ効果も期待できます。
EMSはどうやって筋肉を鍛えるの?
EMSとはElectrical Muscle Stimulationの略で、電気刺激で筋肉を動かす機能。
「筋肉に微弱な電流を流すことによって筋肉に刺激を与え、強制的に動かします。普段あまり使っていない表情筋をケアすることができますよ。ヤーマンのEMSは電極から多彩な電気刺激が出て、筋肉が刺激に慣れないようにしているのが特徴です。たとえば、タッピングされているような「トントントン」という刺激や、筋肉が波打つような刺激など、動きが単一でないので、いろんなアプローチができます」
筋肉量が増えると肌のハリもアップ。もたつきケアだけでないメリットがあります。
表情筋の専門家に聞きたいQ&A
皮膚を動かしすぎるとたるむと聞いたことがありますが、本当ですか?
「EMSは筋肉にアプローチするものなので、皮膚を動かしすぎることはありません。オーバートリートメントは筋肉に過剰な負荷がかかりますが、決められた使用方法で使っていれば問題ありません。むしろ、筋肉は動かさないことで衰えていきますので、意識的に動かすようにしましょう」
どれくらいのトレーニングで効果を感じられますか?
「1日10分、週5日継続することで、筋肉の厚みが出てきます。早い人で2週間くらいで実感した人もいました。むくみ解消であればもっと早く感じられます。鏡を見るだけでなく、真顔で写真を撮っておいて、ビフォーアフターで比べてみるのもおすすめです。笑顔も作りやすくなりますよ」
50代を過ぎましたが表情筋トレーニングをしても効果はありますか?
「筋肉は何歳になっても鍛えられます。年齢を重ねたときこそ、ケアをしましょう。また、筋肉を減らさないことも重要です。30代くらいから表情筋トレーニングの習慣を続けると『筋肉貯金』ができ、筋肉量をキープできます」
顔ヨガなどのトレーニングよりもEMSを使った方が効果が出やすいのでしょうか。
「どちらも継続することが大切です。顔ヨガなどのトレーニングでも効果は出ますが、EMSを使う方が継続が簡単です。また、電気刺激が筋肉まで届くため、狙い撃ちでトレーニングできるのもEMSの魅力です」
表情筋を衰えさせる生活習慣はありますか?
「退屈な生活は笑ったり、喋ることも少なく、リフト筋や口輪筋がほとんど動かないといってもいいでしょう。また、PCやスマホは1点をじっと見ているため、眼輪筋が使われにくいと言えます。歯を食いしばるクセがある人は咬筋を鍛えてしまうため、リラックスを心がけましょう」
美顔器ケアで重要なのは「正しい位置」にあてること
冒頭でも紹介した顔の筋肉図。大切なのは狙った筋肉にきちんとアプローチすること。EMSならそれが可能です。機器をあてる位置を正しく覚えましょう。
リフトアップ※に特化したヤーマンの美顔器「リフトロジー」を使って、正しい位置を伊藤さんに解説してもらいました。
EMSでケアすべき場所
大小頬骨筋
美顔器を置くのは口角から耳の上を結んだ線に沿ったライン。
「注意したいのは、耳の前から首に伸びる咬筋を刺激しないこと。大小頬骨筋と隣接している筋肉なので、場所をしっかり覚えましょう」
※ 「コツはエラの部分にある咬筋を避けるために『斜め』の角度で置くことです」
※ 頬に水平に置くと咬筋を刺激してしまうのでNG!
眼輪筋
ドーナツ状の眼輪筋は、どこを刺激しても全体に刺激が行きますが、目じりとこめかみの間あたりにEMSを置くのがおすすめ。
※ 「この位置を1箇所刺激するだけで、目周り全体が連動してピクピクと動き出しますよ」
口輪筋
口の周りならどこを刺激してもOKですが、口角の横が刺激しやすい。
※ 「口角のすぐ横、または鼻の下にあてます。
鼻の下も、狙った口輪筋にピンポイントであてやすくおすすめですよ」
「EMSは肌が濡れていないと本来の力が出ません。専用のジェルや化粧水でしっかり肌を濡らした状態で使いましょう。ただし、油分の多い乳液は電気を通しにくくするため、油分のないものを使用してください」
まとめ
表情筋を鍛えるには、ピンポイントで筋肉を狙い撃ちするのが効果的。おすすめの美顔器はパワフルなEMSで時短ケアができる「リフトロジー」、筋肉の位置がわからないなら、装着するだけで目的の筋肉にしっかりアプローチできる「ブルーグリーンマスクリフト」、目もと、口もとなどパーツを絞ってケアしたいなら「デザインリフトモア」や「WAVY ニードルリフトポインター」などがあります。自分のライフスタイルやニーズに合ったものを選んで、継続してみましょう。印象の変化に驚くはず。
※ EMS機器による筋力トレーニングを行うこと
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